この記事は、以下のような人にオススメです。
こんにちは!Webディレクターのオスカーです。
ちょっと時間かかったな~と思うところはありますが、予想通り、GoogleはCore Web VitalsのFID指標をINP指標に代わることを発表しました。
最初の発表から今まで実に1年かかりました。
そして、2024年3月以降、Interaction to Next Paint(INP)はFirst Input Delay(FID)に代わってCore Web Vitalsの指標となることを、5月10日のGoogle I/O で発表されました。
この記事では、この変更のスケジュールとその影響範囲について詳しく説明します。
最後までご覧になっていただけますと幸いです。
Martin Splitt がこう話しました、「Chromeチームは、2024年3月よりFIDに代わり、INP(Interaction to Next Paint)を応答性の新しいCWV(Core Web Vitals)指標として推進することを決定しました。」、と。
そのスケジュールはこうでした:
そして、Google Search Centralにはこのような記載もありました。
「2024年3月にFIDがINPにかわり、Search ConsoleのレポートにはFIDの指標が表示されなくなり、INPが応答性の新しい指標として使用されます。」
実際のところ、サーチコンソールを開くと、このような記載もありました。
ここで、簡単にINPについておさらいします。
INPは、ユーザーがページを訪問した際に諸々のインタラクション(動作・アクション)の中、レスポンス(反応・リアクション)が最も時間がかかったレイテンシー(間隔・インターバル)をそのページの指標として表現するもの。
言葉はいろいろありますが、以下のような言い方もできるので、ご参考までに。
また、インタラクションの合計が50未満のページでは、INPは最もレイテンシーの悪いインタラクションとなる。
50以上のインタラクションを持つページでは、INPはインタラクションの待ち時間の98パーセンタイルになります。
※つまり、100個のインタラクションの待ち時間を早いものから遅いもの並べて、98番目のタイムをINPとする、という意味です。
詳しくはこちらをご確認ください。
新しい指標Interaction to Next Paint (INP)について
これは2023年4月に物議された内容ですが、
「Page experience(ページエクスペリエンス)はシグナルであり、システムではない」という。
今回の変更となるINPを含め、CWV(Core Web Vital)といったpage experience(ページエクスペリエンス)は指標であることとは忘れてはなりません。
以下はオスカーの一存ですが、オスカーはこのように理解しています。
「仮にめちゃくちゃ人気があるコンテンツがあるとして、多くの人が検索してアクセスするし、加えてサイト平均滞在時間もめちゃよっかった。その場合、たとえそのページのページエクスペリエンスが超悪くて、例えばページを開くのに30秒かかる、だとしても、そのページは人気がある故に、ランキング上位となる。」
これは覚えておこう、page experience(ページエクスペリエンス)はシステムではない、ただ良いpage experience(ページエクスペリエンス)はコアランキングシステムの一部です。Martin Splitt がこういいました、「たとえCore Web Vitalsレポート内、または、サードパーティのCore Web Vitalsレポート内の統計が良くても、良い順位は保証されない」。
なので、「FIDがなくなった、INPになる、どうしよう、うちのシステムは大丈夫?ランキング大丈夫?SEO大丈夫?」などに焦る必要はありません。
これからの対応が必要な人がいるとすれば、それは要件定義書の技術要件(または非技術要件)の中にFIDを基準とした記述がある場合のみです。
今日も見ていただきありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。
改善方法について、こちらの記事もぜひ見てください。
Interaction to next paint (INP)の改善方法について
それでは。