MS Clarity:ヒートマップ×AIでパターンを自動的に見つけてくれる|MS Clarityをすべてのサイトに入れたいと思った
 
POINT

この記事は、以下のような人にオススメです。

  • 無料なヒートマップを知らない人、
  • MS ClarityにAI機能が追加されたことを知らない人、
  • 企画提案に悩んでいる人など...
オスカーの似顔絵

こんにちは!Webディレクターのオスカーです。

この間にClarityを開いたら、今までなかったボタンがあったので、
興味津々で試しにクリックしたら、びっくりするぐらい素晴らしい機能がリリースされたことに感動しました。

これはブログの新しいカテゴリを作ってまでMS Clarityを紹介したくてやまなかったです。

明日からでもすぐに役立つ内容ですので、
ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

 

ヒートマップとは

ヒートマップを知らない人もいると思いますので、簡単に説明します。

ヒートマップは、データを直感的にわかりやすく教えてくれる手段です。数字や統計などのレポートはもちろんよいですが、ヒートマップはそれらを視覚的に表すことで、傾向や、パターンを一目で分かるようにしてくれます。

例えば、「80.95%のユーザーがページの45%をスクロールしました。」というように数字で状況に表しましたが、ヒートマップで表したものは…

こうすれば、45%ってどこまでなのかがわかります。
そうしてユーザーの人数が多ければ赤く(暖色系)なり、すくなればなるほど青く(寒色系)なります。
※上記の色配分はMS Clarityのもので説明しています。

異なる色で数値やデータを示すことで、データの変動や傾向が見やすくなります。

「Microsoft Clarity」について

そして、ヒートマップの中でも「Microsoft Clarity」を紹介したいです。
なぜかと?「無料」だからです。

ヒートマップは基本有料ツールがほとんどの中、「Microsoft Clarity」は完全無料です。
そして、有料版もありません。
なんて完全無償でツールを提供しているかは未だに謎です。

そして、このツールは無料なのに、強力なんです。

  1. ヒートマップに3種類
    • クリック分布
    • スクロール(熟読率)
    • 領域データ
  2. レコーディング
  3. その他データ
    • デッド クリック(クリックしても反応しなかった)
    • イライラしたクリック(ユーザー連打)
    • 過剰なスクロール(落着きがないでやたらにスクロールするユーザー)
    • クイック バック(一瞬だけ離脱)
    • JavaScript のエラー

ここまでのサービスがあるのに無料なんです。

これだけでも、導入する価値はありますが、
今回の機能リリースはすごかったので、できればすべてのウェブディレクターに紹介したいし、すべてのサイトに導入したいと思ったんです。

新機能「Copilot」について

新機能の名前は「Copilot」です。
「Microsoft Copilot」は2021年にOpenAIが開発したAIプログラミング支援ツールでした。
ただし、当時はまだClarityに実装されていないです。

そうして2年経て、2023年12月にリリースされました。

「Clarity Copilot」の機能

まずは紹介ページを張っときます。
https://clarity.microsoft.com/copilot

紹介によりますと、「Clarity Copilot」を使えるのは3カ所。

  • レコーディング
  • ヒートマップ
  • Googleアナリティクス

この記事を作成時点で、Googleアナリティクスのページではまだ「Clarity Copilot」のボタンが発見されていません。
もし、Googleアナリティクスのデータも無料で分析してくれればさらに使う価値が上がりますね!

では「レコーディング」と「ヒートマップ」について、それぞれ見ってみましょう。

「Clarity Copilot」の機能 - レコーディング

まずは、レコーディングです。

 

Clarityのヘッダーに「レコーディング」タブがあるので、クリックします。

次に、「フィルター」でURLを指定するか、左メニューから選ぶこともできます。​

この画面で、左下に小さく輝いたのが、Copilotです。

image.png

早速ここをクリックします。
すると、AIが「このレコーディング」について、要約してくれます。

当たり前ですが、ページによっては、要約する内容が変わります。

ウェブディレクターとしては、この要約は企画提案の導入のようなもので、
データ分析にでも、そもそもどこから着手すべきか、この要約はめちゃくちゃ助かります。

これからめっちゃ重宝したいと思います。

「Clarity Copilot」の機能 - ヒートマップ

次はヒートマップです。
同じですが、ヘッダーから入ります。

するとこんな感じで、人気順でページが表示されるので、見たいページをクリックします。
※人気順の他も色々あります。

ページ選択すると、このように、「クリックマップ」、「スクロール」、「領域」のヒートマップをそれぞれ見れます。

ここにも、画面の右上に小さく輝いています。Copilotです。

早速クリックしてみます。

ここの要約は、「ユーザーの動作」と「キーの取得」に分かれています。

「ユーザーの動作」では、データから見たユーザーの動きを要約してくれます。

  • 最初と最後はどこクリックが多いか
  • クリックが多い領域はどこか
  • どこまで(%)スクロールが多いか

それぞれ、PC、TABLET、SP単位でようやくしてくれます。

次に「キーの取得」ですが、これはまた画期的でした。
翻訳が怪しいですが、ざっくり説明すると、この部分で「提案」してくれています。

どこが魅力的で、どこの改善の余地があるかを教えてくれます。

前半は単純に動きを見ましたが、後半は提案です。
企画提案に関わる仕事の人としてはめっちゃ助かります。

まとめ

Copilotがいるからディレクターやマーケターいらないじゃんとかではないです。

Copilotがやってくれるのは要約だけで、うっすら表面のことを教えてくれています。
ディレクターとして、マーケターとして、さらに深堀りして、もっといい提案にする必要があります。

AIというものは人間に災いをもたらすものではなく、より豊かにするものです。
AIをツールとして活用することで、仕事も人生もより素晴らしいものにできます。

今回色々調べて思ったのは、「Clarity Copilot」はまだ未完成です。
GA4との連携も楽しみにしています。

 

どうですか?今すぐにでも導入したくありませんか?

良かったらこちらのサービスも使ってみてください。(Lancersで提供しています。)
Microsoft Clarityの初期設定およびGTM連携を行います
 

 

今日も見ていただきありがとうございました。
少しでも役に立てれば幸いです。

それでは。

Share This Article

Topics

From Our Blog