6月2日にGA4のリリースノートに記載された「動作モデリング」について
POINT

この記事は、以下のような人にオススメです。

  • 同意モードわからない人
  • 同意モードによって「欠損」が発生することがわからない人
  • 動作モデリングについて知りたい人
  • 動作モデリングの使い方を勉強したい人、など…
オスカーの似顔絵

こんにちは!Webディレクターのオスカーです。
6月2日にGoogleよりGA4のリリースノートに「同意モードの動作モデリングの導入」について正式に掲載されました。

Google機能リリースノート

同意モードとは

まず同意モードとその背景について、説明したいと思います。

昨今、個人や消費者のためにデータ保護の規則、GDPRやCCPAなどが定められています。
最近、多くのサイトでアクセスした最初に「このサイトはCookieを使用しています。同意しますか?」そこですべて同意するか、または必要なクッキーのみ同意するの選択できるようになっています。

また、Googleアナリティクスは「必要なクッキー(strictly necessary cookies)」ではありません。
「同意モード」を導入していて、同意されてない場合、GAの連携はできません。

ちなみに、GTMの方では、2020年8月4日に同意モードをリリースされています。
Google タグ マネージャーのリリースノート

簡単に言いますと、
サイトへアクセスして、「(あなたのUXのために、)あなたの情報を使わせてください。」と聞かれ、「Yes」いただいた場合はGA連携OK、「No」の場合は連携してはいけない。

※補足:「同意モード」の導入について、現時点(2022年6月4日現在)日本においては必須ではない

そして、導入しているサイトにおいて問題が起きました。

一部のアクセスデータが取れない

それはそうなりますね。
GAで見れる下記のデータ:

  • アクティブユーザーの人数
  • キャンペーンで獲得した新規ユーザーの人数
  • ユーザーがウェブサイトにアクセスしてから実際に購入するまでの経路
  • ドイツからのサイト訪問者とイギリスからのサイト訪問者の人数
  • モバイル ユーザーとウェブユーザーの行動の違い

せっかくGAはこんなたくさんの機能があるのに、
見えるのは同意したユーザーのデータしかなく、同意してないユーザーが含まれていない。
データは不完全であり、不完全なデータをもとに分析して、施策しても、果たして正しく判断できたのかもわかりません。

そこで打った対策が今回の「動作モデリングの導入」です。

動作モデリングの仕組み

問題は「どのように同意してないユーザーの分のデータをカバーするか」です。

そこでGoogleは、「同意しているユーザーの行動」を参考し、モデル化することで、「同意してないユーザーの分のデータ」として使うことにしました。
どのようにモデル化するの?そこはまだ発表されていない、発表されるかもわかりません。

要するに、

100人がいて、90人は同意しましたが、10人は同意しませんでした。
Googleは90人の行動を参考し、うまいことをして、10人分の行動を推測してレポートに反映する。

ということです。

動作モデリングのデータはどう見るのか

前提は「同意モード」で連携していることですが、「同意モード」で連携している場合、レポート名のとなりのドロップボックスをクリックすると、

「非サンプリング データ」と「推測ユーザーを含む データ」を選択できます。

「同意モード」を導入していない場合、選択肢は「非サンプリング データ」のみになります。

おわりに

「動作モデリング」は画期的な機能で、Googleが昨今の個人情報保護法の対策の1つと思います。
といっても、モデリングはモデリングであくまで推測したデータです。機能自体はリリースされたばっかりで、果たしてどこまでの精度が期待できるか。
またまたこれからと思います。

今日も見ていただきありがとうございました。
少しでもお役に立てればと思います。

それでは。

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