GA4:直帰率について|「直帰率」はどう計算しているか、今までのGAとどこが違うのか、レポートに追加する方法も説明します!
POINT

この記事は、以下のような人にオススメです。

  • GA4の「直帰」について改めて勉強したい人、
  • GAとGA4の「直帰率」の相違点を知りたい人、
  • GA4のレポートに「直帰率」を追加したい人など…
オスカーの似顔絵

こんにちは!Webディレクターのオスカーです。
今回は「直帰」について話したいと思います。

数か月前まで、GA4には「直帰率」という数値はなくなった。
しかし今、「直帰率」は復活しました。ただし、今までの「直帰率」とは違っていた。

ここで、GA4ではどのように「直帰率」を計算しているか、今までのGAとどこが違うのか、そしてレポートに追加する方法を説明します。

内容はもりたくさんですので、最後まで読んでいただけますと幸いです。

直帰とは

GA4において、直帰とは、訪問者がエンゲージエンゲージメント)しなかったページまたはセッション、という。

エンゲージメントとは

そして、エンゲージメントとは、以下のいずれかの条件を満たした訪問者のこと、という。

  • 1つのページで10秒以上滞在(*設定で変更可能)
  • 1回のセッションで2つ以上のページビュー(またはイベント)が発生
  • コンバージョンが発生

上記3つのうち、いずれか該当した場合、そのセッションは「エンゲージエンゲージメント)した」といいます。

逆に言いますと、上記3つの条件、いずれも該当しなかった場合、(GA4では)それが「直帰」といいます。

GA4では、「エンゲージメント率」という指標があります。直帰率はその逆指標で、以下の計算式で計算できます。
100% ー エンゲージメント率 = 直帰率

エンゲージメントと見る滞在秒数の変更方法

ところで、「1つのページで10秒以上滞在」するだけで、エンゲージメントと見ていいのでしょうか?
少なくとも、オスカーはそう思わないです。せめて30秒、もしくは60秒以上滞在したユーザーをエンゲージメントと見た方がいいと思います。

変更したい方は以下の方法っをご参照ください。

  1. 左下の「管理」⇒プロパティの「データストリーム」をクリックします。

     
  2. データストリームを選択します。

     
  3. 「タグ設定を行う」をクリックします。

     
  4. 設定の「すべて表示」をクリックします。

     
  5. 「セッションのタイムアウトを調整する」をクリックします。

     
  6. 以下の画面が表示され、「エンゲージメント セッションの時間調整」で調整できます。
    デフォルトは10秒になっていますが、オスカー的にはせめて30秒に変更したほうがいいと思います。
    ※最大で60秒に変更できます。

     
  7. 変更した後は忘れずに「保存」しましょう。
オスカーの似顔絵

この変更はサイトの直帰率を高めてしまうかもしれませんが、この方が「正しい数値」と考えられます。

「直帰率」をレポートに追加

「直帰率」はデフォルトではレポートに表示されません。

以下に「エンゲージメント」⇒「ページとスクリーン」レポートですが、「直帰率」は指標に含まれていません。

 

追加するのに、以下のステップが必要になります。

  1. 表示させたいレポートへ移動して、右上の「ペン」をクリックします。
    ※今回は「エンゲージメント」⇒「ページとスクリーン」レポートに追加します。
    ※もし「ペン」が表示されていない場合、編集権限がないということですので、管理者にご確認ください。

     
  2. 「指標」をクリックします。

     
  3. 「指標を追加」をクリックします。

     
  4. 「直帰率」を探してクリックします。

     
  5. ここで指標の表示順番を任意に調整できます。
    初期表示させたい場合は、前半に移動させましょう。

     
  6. 順番できたら、「適用」をクリックします。
     
  7. 「保存」をクリックします。
    「現在のグラフへの変更を保存」(上書き)をクリックします。

     
  8. さらに、上書きしてよいかの表示がありますので、問題なければ「保存」をクリックします。

改めて「エンゲージメント」⇒「ページとスクリーン」レポートを開くと、下記のように「直帰率」が表示されます。

上記の設定は「ページとスクリーン」レポートだけではなく、「集客」⇒「トラフィック獲得」レポートにも同じように追加は可能です。

GAとGA4で「直帰率」の違った点

 

もしあなたのサイトがGAからGA4へ移行中、もしくは単に両方のプロパティを持っている場合、2つのプラットフォームのデータを比較しないでください。
定義や計算方法も違っているからで、数字は一致しません。

GAでは、「直帰」と見るルールは以下の1つのみです。

  • 1回のセッションで2つ以上のページビュー(またはイベント)が発生していない

このルールはGA4と同様ですが、他の2つのルール、

  • 1つのページでの滞在時間
  • コンバージョンしているかどうか

は見ていません。

おわりに

何度も言いますが、GAとGA4での「直帰率」を比較してはいけません。
永遠に一致しません。

もしこの内容が良かったらぜひ職場・友たちで共有してください。

今日も読んでいただきありがとうございます。
少しでも役に立てれば幸いです。

それでは。

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