アクセス解析のマクロとミクロ|ビジネスの洞察を広げる分析手法
 
POINT

この記事は、以下のような人にオススメです。

  • マクロレポートとミクロレポートについて知りたい人、
  • アクセス解析でマクロレポートとミクロレポートを活用したい人、
  • ミクロレポートを使ってみたい人など...
オスカーの似顔絵

こんにちは!Webディレクターのオスカーです。

ディレクターが業務の中で、クライアントさんに毎月レポートを出すことがあります。
GA4のアクセスデータを使ったレポートを提示することが多いと思います。

そのレポートについて、仕事の中で引継ぎされたものをその通りに作成していて、
そもそもどんなレポートを作っているのかさえも分からない中で、ただただ業務をこなしていたかもしれません。

この話を聞いて、自分に該当するかもと思ったら、この記事を読んでほしいと思います。
自分がやっていることを知り、ワンランク上に目指すにはどうすればよいか。
そんなきっかけになる読み物になればいいなと思います。

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

 

レポートの項目を注目しよう

自分がどんなレポートを作っているかを知るには、まずレポートの項目を注目しましょう。

アクセス解析でよく使う項目として、

  • ユーザー数
  • 新規ユーザー数
  • PV数
  • コンバージョン率
  • コンバージョン数
  • 参照元・メディア、などがあります。

また、こういった項目を日別の推移をみて、
異常や想定外の動きが発生していないかを確認したり、次の売上につながる施策を考えます。

こういったアプローチをとるのは一般的で、ここで立ち止まってしまうケースも多いと思います。

アクセス解析はウェブサイトやアプリのパフォーマンスを理解し、最適化に役立つ貴重な情報を提供します。
アクセス解析の視点から分類し、マクロレポートミクロレポートの二つに分けられます。

上記の場合、このレポートは「マクロレポート」に該当します。

マクロレポート:全体像を把握する

アクセス解析のマクロ的視点は、ウェブサイト(やアプリ)全体の動向を捉えます。
一般的な指標や全体的なユーザー行動に焦点を当てて分析します。

  1. トラフィックの源泉と変動:
    マクロレポートでは、様々なソースからのトラフィック(検索エンジン、ソーシャルメディア、直接アクセスなど)を分析し、どのチャネルがビジネスにとって最も有益かを評価します。
     
  2. ユーザーの地域やデバイス:
    グローバルな視点から見たユーザーの地理的な分布や利用デバイスの傾向を知ることで、地域別のニーズやデバイス最適化についての戦略を立てることが可能です。​​​​​​
     
  3. サイト全体のパフォーマンス:
    ページの読み込み速度、バウンス率、コンバージョン率など、サイト全体のパフォーマンスメトリクスをモニタリングし、改善の余地があるエリアを特定します。

マクロ的な視点は、「鳥の目」とも呼びます。
空から地図を俯瞰する時、人が多く集める場所や、逆にあまり人がいない場所がわかるように、「全体的」データを中心に分析を行います。

ミクロレポート:個別の挙動を詳細に追跡

一方で、ミクロ的視点では、個々のユーザーや特定のイベントに焦点を当て、以下のような詳細な情報を提供します。

  1. 特定のページやコンテンツの効果:
    ユーザーがどのページで滞在し、どのコンテンツが最も興味を引くかを把握し、戦略的なコンテンツの改善に役立ちます。
     
  2. コンバージョンパスの分析:
    ユーザーがサイト内でどのような流れでコンバージョンに至るかを明らかにし、改善点や断層を特定します。
     
  3. ユーザーセグメンテーション:
    ユーザーを異なるセグメントに分け、それぞれのグループの行動やニーズを理解し、パーソナライズされたアプローチを実現します。

ミクロ的な視点は、「虫の目」とも呼びます。
特定な条件を満たしたターゲットを決め、ターゲットの細かな動きを注目する。「個別的」データを中心に分析を行います。

これもミクロレポート?

ここまでの紹介を見ると、特定のページの効果を見るのがミクロレポートであれば、LP解析レポートもミクロに該当するのか?

確かに、LP解析レポートも、特定のページの滞在時間や、コンバージョンに貢献した割合などを分析しています。
ミクロレポートの場合、特定条件のユーザーを絞ったうえで、LP解析を行います。

例えば、LP解析レポートは以下のような集計を行います。
abc.htmlに対し、ページのユーザー数が100、うち3人コンバージョンした。コンバージョンは3%でした。
コンバージョン率は3%ありましたので、KPIに達成しました。
なので、今回のLP施策は成功と言えると、結論につながる。

一方、ミクロレポートでは、まず特定なユーザーを見つけます。
例えば、以下の条件を満たしたユーザーを特定する。

  • 1ヶ月以内2回以上コンバージョンした
  • 「abc.html」を見た
  • 特定の商品をコンバージョンしなかった

上記の3つの条件を満たしたユーザーをまず1~2名を見つけたします。

特定したユーザーがLPでの動きを確認し、
このユーザーはLP到達した後、20~30%スクロールしたが、離脱した。
その理由は何か?ユーザーの心情はどうなっていると思われるか?

その結果から、改善点を見つける。
たとえば、コンバージョンボタンの位置をより上方へ移動する。
さらには、商品の特性をスクロールの30%以内に伝わるように、デザインを変更するなどが考えられます。

同じ種類のレポートでも、解析の視点から、「マクロ」または「ミクロ」で分かれます。
LP解析レポートだけでなく、他のレポートも、ミクロ的視点から解析ができます。

解析のステップ

本来、GA4などで、マクロ解析を行って、ある程度問題を特定してから、ミクロで観察するのがベストです。

例えば、ファネル解析で、以下の結果を見えた場合、

  • 商品詳細ページ→カートページ:70%
  • カートページ→チェックアウト:50%
  • チェックアウト→サンクスページ:80%

カートページ→チェックアウトの遷移が問題点を特定します。

次のステップで、新規のユーザーや、常連ユーザーをピックアップして、ミクロ解析を行います。
そこから問題点を発見し、改善に貢献します。

ただし、多くの人はこのステップを沿っていません。
マクロ解析を行って、ミクロ解析をせず、経験論で問題を特定し、改善を図ろうとする。
この方法を否定するつもりはありません。経験ある人は、この方法でサイト改善はできます。

ミクロレポートがそんなにいいことなら、みんなやってるはずが、ほとんどの解析ではミクロ解析をしていないのが事実です。
原因は、ミクロレポートのハードルにあります。

ミクロレポートのハードル

ミクロレポートのハードルが大きく2つがあります。
「標準化」と「金額」です。

前述のように、ミクロレポートはピックアップした顧客の動きを観察した上で分析を行います。
マクロレポートと違い、標準化が難しいです。

つまり、こういうレポートにすることが難しいです。

ちなみに標準化した全59ページのマクロレポートを販売中です。

そしてもうひとつは「金額」です。
ミクロレポートは標準化が難しい、プロに依頼すると高くなります。
やってくれるところになると、「コンサルティングプラン」とやらに入っていないと対応してくれません。
それが月額30万~50万のところになります。

ミクロレポートの直前まで標準化

 

ミクロレポートの標準化は難しい。
というわけで、直前まで標準化しました。

つまり、特定のユーザーを特定し、該当のユーザーの動き(イベント)を洗い出しするまでのレポートを作成しました。
DEMO画面:

ミクロレポートを作成するにあたり、手間をできるだけ削減したツールになります。
興味ある方はぜひこちらへ

おわりに

マクロレポート、ミクロレポートについて紹介しました。
今まで自分はどんなレポートを作成していたのかを把握いただけましたでしょうか?

今日も読んでいただきありがとうございます。
少しでも役に立てれば幸いです。

それでは。

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