GA4:fbclidを除外したい|ノーコード、カスタムスクリプトも使用しない、GTMだけで対応する方法を伝授します!
POINT

この記事は、以下のような人にオススメです。

  • fbclidの意味を知りたい人
  • fbclid除外したい人
  • ノーコードでGTMでfbclid除外したい人、など…
オスカーの似顔絵

こんにちは!Webディレクターのオスカーです。
今日は「fbclid除外」について話したいと思います。

fclidを除外する方法はGoogle調べたら出てきて、
GTMでカスタムスクリプトを入れる方法もありますが、今回はGTMのテンプレートを使った方法を紹介したいと思います。

目的

改めて目的を確認します。

GA4のデフォルトレポートからページパスごとに、データを分解して、データをダウンロードすることができますが、URL自体がfbclidなどのパラメータがついているため、本来一緒に集計したいもの分かれてしまうことがあります。
下記のように、赤枠のデータは1つの内容として集計したいです。

そのためには、GA4にパスのデータを渡す前に、fbclidを除外する必要があります。

よくある質問①「fbclid」がジャマならタイトルで分析すればよい?

「fbclidを除外する」前に、よくある質問、懸念があります。

間違いありません。タイトル単位で分析すれば「fbclid問題」は発生しません。
ただし、この場合逆にタイトルが同じ名場合は合計されてしまう。
サイトによっては、タイトルで分析してもよいでしょう。

一方、パスで分析する場合、例えば、
https://oscarchair.jp/blog/ga4-measure-number-of-clicks-for-specific-button-with-no-development-no-cost-and-no-code
ドメイン:oscarchair.jp
サブページ(カテゴリ):blog
記事ページ:ga4-measure-number-of-clicks-for-specific-button-with-no-development-no-cost-and-no-code

このように、パスでわかる情報がありますので、ダウンロードして使ったり、Tableauのようなビッグデータ分析ツールに流して分析したりします。
タイトルだけでは得られない情報もありますので、パスで分析する人も多いでしょう。

よくある質問②「fbclid」を除外するとFacebookからのトラフィックが認識できなくなりませんか?

答えは、「fbclid」を除外しても、Facebookからのトラフィックは認識されます。

今回「fbclid」を除外する対象はパス、「page_location」というパラメータで、
トラフィックソースを判断するにGA4が使用しているパラメータは「dr」というパラメータです。

「fbclid」を除外しても、「dr」は変わりませんので、Facebookからのトラフィックは認識されるわけです。

「dr」とは

「dr」とはドキュメント参照(Document Referrer)のことで、GA4にデータを渡す際には参照元を「https://」を含めフルパスごと渡しています。
URLで渡して、GA4がその値をもとにどのトラフィックか、どのチャネルかを算出します。

Googleの説明はこちらから:
Googleの開発ガイド

「dr」の確認方法(Chrome)

  1. Chromeでサイトへアクセスします。
     
  2. Ctrl+Shift+I もしくは F12を押して、デベロッパーツールを開きます。
     
  3. ネットワークのタブをクリックします。

     
  4. 一度F5を押してリロードします。
     
  5. analyticsで検索します。

     
  6. リストに”collect?v=2”のデータがありますので、クリックします。

     
  7. ヘッダーのリクエストURLにdrがあれば、このように入っています。

    drがない場合は、”Direct”として判断されます。

「fbclid」は何のため?

上記のように、トラフィックソースはdrで判断しています。ならば、そもそも「fbclid」は何のために入れているでしょうか?

fbclidは「FacebookクリックID」という意味で、クリックしたユーザーごとに付与されます。
逆に言いますと、同じユーザーの場合は、このように、同じ「fbclid」が発生します。

 

「fbclid」で判断すれば、1つのリンク(投稿)をクリックしたユーザーの数が判断できます。
GA4にでも「新規ユーザー」という値が見えますが、GA4ではサイト全体に対して「新規」であるかを判断するに対し、「fbclid」はリンク(投稿)に対るクリックユーザーを判断できます。

というわけで、使い方によって「fbclid」は使えますが、、、うん。。。ほとんどの人はそこまで必要ないし、逆にこれだけのために、他の分析する便利性を犠牲にする必要もないと思います。

さて、いよいよ除外する手順を照会したいと思います。

「fbclid」を除外する手順(GTMテンプレート)

今回はGTMテンプレートを使って「fbclid」を除外する方法を紹介します。

  1. GTMへアクセスします。
     
  2. メニューから「テンプレート」をクリックします。

     
  3. 「変数テンプレート」の方の「検索ギャラリー」をクリックします。

     
  4. 出てくるメニューの右上の虫眼鏡をクリックします。

     
  5. "trim"を入力して、結果から「Trim Query」を選択します。

    ※今回のテンプレートは「アユダンテ」社より作成したもので、海外にも使われているものです。
     
  6. 「ワークスペースに追加」をクリックして、「追加」します。


     
  7. 次に、「変数」メニューへ移動します。

     
  8. ユーザー定義変数の「新規」をクリックします。

     
  9. 変数の名前を付けて、「変数の設定」をクリックします。

     
  10. 出てくるメニューで「Trim Query」を選択できるようになっていますので、それをクリックします。

     
  11. Target URLには{{Page URL}}を選択します。

     
  12. 他のパラメータは下記の通りです。「行を追加」をクリックします。

     
  13. ここで除外したいパラメータを入れます。
    「fbclid」のほか、「gclid」、「yclid」を除外したい場合はさらに行を追加して入れてください。

     
  14. 設定完了したら、「保存」をクリックします。
     
  15. 「タグ」​​​​メニューへ移動し、GA4の設定を行ったタグをクリックします。​​​

     
  16. 「タグの設定」の部分をクリックして編集します。

     
  17. 設定フィールドに「行を追加」をクリックします。

     
  18. 左の「フィールド名」には「page_location」を入力します。
    GA4の元々の「page_location」を上書きするため、完全一致する必要があります。
    右の値は「レゴ?」をクリックします。

     
  19. 変数の選択では、先ほど作った変数を選択します。

設定は以上になります。

GTM Previewで確認

設定は完了しましたので、GTM Previewで確認します。

  1. GTMの右上の「プレビュー」をクリックします。

     
  2. 繋ぎ先はfbclidのURLにします。

     
  3. "Container Loaded"に発火したGA4のタグをクリックして確認します。

     
  4. 設定フィールドの値確認できます。
    パラメータ名になっている場合は右上の「Values」をクリックすれば、切り替えます。
    下図の通り、”fbclid”の部分は削除されますが、他のパラメータは残っている状態です。

     
  5. ​これでOKです。
    ​​​​​​確認後は忘れずに「公開」しましょう。

     

おわりに

今日は「fbclid」の意味、除外する方法と検証する方法を紹介しました。

こちらの記事にもGTMを活用する方法を紹介していますので、ぜひ見てください。
特定のボタンのクリック回数をGTM経由で測定

今日も見ていただきありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。

それでは。

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