SEOブラシュアップ:Googleはページに表示されないコンテンツでも重要度は同様に扱う
POINT

この記事は、以下のような人にオススメです。

  • 隠しテキスト(コンテンツ)についてわからない人
  • 隠しテキスト(コンテンツ)は絶対悪と思っている人
  • 隠しテキスト(コンテンツ)と悪の境界線がわからない人、など…
オスカーの似顔絵

こんにちは!Webディレクターのオスカーです。
今日は隠しテキストや隠しリンクについて、お話ししたいと思います。

「それはそれは、SEOのタブーですよ。」と思っている方がいらっしゃると思います。
果たして…そうなのかな?

長年伝わってきている常識と言われても、ある日突然常識ではなくなるかもしれません。
このサイトでも、トップページのH1タグは隠しています。

最新情報をお伝えしますと、「Googleはページに表示されないコンテンツでもその重要性を見る」です。
オスカーがそんなこと言っても説得力がないですが、これはGary Illyesからの情報です。と言ったら、どうでしょうか?

隠しテキストとは

隠しテキストはつまり、サイトには存在していて、ユーザーに見えない、または見せないで、SEO効果を狙って行為です。

色んなサイト見てきたのですが、どのサイトは、隠しテキストはペナルティを受けてしまうのでしてはいけないと書いてあります。

Googleは下記の行為を隠しテキストとしています。

  • 白の背景で白のテキストを使用する
  • テキストを画像の背後に置く
  • CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
  • フォントサイズを 0 に設定する
  • 小さな 1 文字(段落中のハイフンなど)のみをリンクにしてリンクを隠す

なるほど、Googleのガイドラインに書いている内容は明らかに悪意あるSEO対策ですね。

オスカーがH1タグを隠している理由としては、デザイン的にH1を表示するより、画像にしている方が調整しやすいからです。
その場合、過剰なSEOではないし、むしろUX的に効果があると思います。

Googleの発信とGary Illyesについて

今回の話の出どころですが、GoogleのPodcastです。
そして今回のPodcastに参加されたのがGary Illyesです。

Gary Illyes(ゲイリー・イリーズ)さんはGoogleスイスのサーチトレンドアナリストを務める人で、マット・カッツさんに次ぐSEOに対して大きな発言力のある人です。

https://www.praveensharma.co/seo/seos-of-the-world/
世界のSEOたちの中、国別ではなく、Googleの一員として選ばれている人物です。

Gary Illyesはこう言った

Podcastの中で、MCのMartin Splittが、「レンダーツリーを見たとき、基本的に、コンテンツはがページに表示されない場合、それはそのコンテンツが表示されている内容より重要性が低いからですね」と言及しました。

そこで、Gary Illyes は、「もうそんなことしていないよ」ときっぱり。
さらに、Martin Splittはさらに「Wow、もうしないの?」と尋ねたところ。

Gary Illyes は、「そのようにしていたが、もうしないよ」と回答しました。

Martin SplittもGoogleの一員(Developer Advocate)ですが、その回答に対しびっくりされたそうです。

表示されていない内容の重要度

例えば、スマホでサイトを見ているとします。
左上か右上にハンバーガーメニューがあって、それをクリックするとJavaScriptで、隠れていたNavを呼び出し、表示することが多いと思います。

Navが呼び出されるまで、NavのDivを「Display:noneにする」、「縦横を0にする」、「画面外に位置する」などのやり方があります。

これは悪意を持ったSEO対策ではないし、必要な機能である、そしてこのコンテンツは一般に表示されている内容と比べて、その重要性は低いなんてことはもちろんありません。

だから、重要性は同じように見る、ということです。

オスカーの似顔絵

近年PCでサイトを見るより、スマホで見る方の割合が多くなっているための対策ではないかと思います。

そして、そのPodcastはこちらになります。

注意点

コンテンツが表示されてなくても、重要性は同じように見ますが、下記の注意点があります。

  1. GooglebotはHTMLをクロールしますが、JavaScriptとinteractionを取りません。
    コンテンツ自体はHTMLに存在している必要があります。
    ※JavaScriptやXHRでWeb APIでコールして形成されるコンテンツはクロール対象になりません。
     
  2. 「過剰なSEO」にはペナルティが発生するというアルゴリズムは依然いきています。
    「過剰なSEO」による隠しテキストや隠しコンテンツはやめましょう。

おわりに

今回の内容は「隠しテキスト」について話しました。
「隠しテキスト」の問題は隠れていることではなく、過剰SEOに使用しているからです。

SEOにはずるい方法を使わず、
ルールを守って質のいいコンテンツを提供することが本筋です。

今日も見ていただきありがとうございました。
少しでもお役に立てればと幸いでございます。

それでは。

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