この記事は、以下のような人にオススメです。
こんにちは!Webディレクターのオスカーです。
サイトを作るのに、「GA/GA4は分析に役立つよ」ということで、入れます。
となると、「Googleタグマネージャーも入れていいよね?」と聞かれます。
そういう時、よくわからないけど、お金かからないし、なんとなく入れる人多いではないでしょうか?
実際、GA・GA4の実装はGTMがなくてもできます。
それなのに、GTMで実装するのはなぜでしょうか?
今さら聞けない、Googleタグマネージャーを使用する理由について話したいと思います。
そもそもGoogleタグマネージャー(GTM)は何だ?という方のため、少しおさらいします。
一言でまとめますと、Googleタグマネージャーは、タグを入れるツールです。他には特定なページにスクリプトを入れることもできます。
Googleアナリティクスのタグはもちろん、Google広告を導入する、Criteoを導入する、FACEBOOKのPIXELを入れるなどもタグです。
初めてGTMについてを聞くタイミングは、だいたいGAを導入する時なので、GAとGTMは同じものだと思い込んでしまったクライアントさんもしばしばです。
時系列を見ると、
GTMのBeta版は2012年に発表され、正式版は2014年でした。
Googleアナリティクスは2005年にすでに公開されています。
つまり、初期のGoogleアナリティクスはそもそもGTMは使えませんでした。
そのため、Googleアナリティクスのタグを直書きの形でHTMLに書き込みました。
共通コードは一括して書き込みはできましたが、ページごとのイベントを入れるためには、それぞれのページで個別に書き込んでいました。
サイトの規模にもよりますが、大きいなサイトにもなると、ページはもたくさん、イベントも数百になると、維持して運用するだけでへとへとです。
それをGTMの登場ですべてのタグを一ヶ所で管理できてしまう、しかも無料で使用できると、それは使わないと損でしょう。
タグマネージャーを使わない場合、タグを入れるのに、プログラムに直書き必要がありますが、そのため、開発者に連絡して導入してもらう必要がありました。
依頼して、スケジュールを組んで、反映するまで、1週間かかる場合も少なくないです。
Googleタグマネージャーの場合、GTMのタグを一度サイトの全ページに反映する必要がありますが、
導入した後、追加のタグがある場合、GTMで追加して、GTMで公開作業をすれば、担当者自身で完結できます。
Webディレクターとしてサイトを管理するにあたって、開発頼まずに自分でタグを追加することで、
まさに一石二鳥です。
上にも書いていたように、GTMですべてのタグを一ヶ所で管理できました。
昔のサイトはCMSというものがなければ、1つのページは複数のファイルで構成していました。
1ページを変更するのに、その複数のファイルから1つのファイルを見つけて、それに書き込みます。
いざ書きこみしてみたら、そのファイルが他のページに影響してしまい、またやり直しの連続で、とっても大変な作業でした。
GTMは一ヶ所でサイトのすべてのタグを管理することができてしまう、それは画期的なツールでした。
GTMに「GTMプレビューモード」というタグが発火(表示)されているかをテストする機能がついています。
タグがページで表示されるのことを「発火」(FIRED)といいますが、タグの実装においては、
をテストする必要があります。
「GTMプレビューモード」ではこの2つとも確認できて、Webディレクターとしてとってもありがたい機能です。
GTMにはエクスポート機能があります。
複数サイトを管理する場合、1つのサイトで実装したタグを、他のサイトに展開するのに役立ちます。
複数サイトを管理してなくても、ネット上ではレシピと呼ばれる、色んなGTMテンプレートがあります。
初めてで、設定が不安の方でも、「変数」、「トリガー」、「タグ」をすべて設定された状態からインポートできます。
高度なタグ機能でも導入することをより簡単にできます。
この機能、マジでSDGsです。
GTMには「自動イベント変数」機能があります。
特定のトリガーを有効にすると、Webページ上の特定の動作をトラッキングできます。
トラッキングできるまであと数ステップが必要ですが、そんな複雑な知識でもないです。
これだけでもすごいことですが、他にはスクロール深度のようなトラッキングも設定が可能になります。
カスタムHTMLで自由にタグ入れることはもちろん。
GA・GA4、Google広告など、テンプレートになっているタグがたくさんあります。
コーティング使わなくても、数項目を入れるだけてタグ実装できるようになっています。
タグ、変数、トリガーの変更履歴、いつ変更したか、いつ公開したかすべてバージョン管理で確認できます。
例えば、ある実装が失敗したときに、どこで失敗したのかもチェックできるし、
以前のバージョンにREVERTしたい時には、そのバージョンんのメニューで「公開」すれば、一瞬で復元できます。
GTMにはカスタムHTMLで追加する機能がありますが、カスタムHTMLで追加される場合、Googleはチェックしています。
マルウェアなど検知した場合、そのタグを「一時停止」されます。
詳細は下記のページから確認できます。
タグマネージャーのセキュリティについて
1つのGTMですべてのタグを管理しています。
自社メンバーも複数いれば、プロジェクト構成によっては、広告代理店からタグが正確に実装されているを確認する場合もあります。
そこで、GTMアカウントへアクセス可能なユーザを管理できます。
さらに、個別のユーザーに対して、アクセス権を設定することができます。
よくあるパターンとしては、広告代理店は閲覧と編集権限を持っていて、
最終的に公開する権限は自社を持つことは多いではないでしょうか?
各代理店さんも基本Googleアカウントを持っているので、アクセス付与もスムーズにでき、権限も細かく管理できますので、とても便利な機能です。
みんな使っているからです。
先も話しましたが、GTMに使えるレシピがネット上あっちこっちにあり、探せばゴロゴロ出てきます。
みんなが当たり前のように使っているからこそ、一般化することができて、他のサイトで使用しているGTM機能を見れば、自分のサイトにも実施できるようになるわけです。
w3techsの調査(19 June, 2022)によりますと、GTMのマーケティングシェアは99.5%で、ほとんどのサイトはGTMを使用しているといって、間違いないでしょう。
無料です。
これこそ、最大の理由ではないでしょうか?
タグマネージャーの選択において、有料ツールはさておき、
無料ツールを使用する場合、間違いなくGTMを利用するのはベストでしょう。
見ていただきありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。
それでは。